外国人観光客を案内する「通訳案内士」

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日本の文化を外国人に伝える仕事

現在日本に観光目的で訪れる外国人は1千万人にのぼるとも言われています。
様々な国からやって来る外国人がいますが、英語圏の人たちも多く含まれています。
日本人は外国語に対してアレルギー的な反応を示す方が多く、外国語で話しかけられると逃げ出してしまうという方も少なくありません。

せっかく日本にやって来てくれた観光客をおもてなしするという気持ちで接することが大切です。
今後は東京オリンピックの開催に伴い、更に多くの外国人観光客が増えると予想されているため、外国語を理解して日本について気さくに話すことができる人材が増えることが期待されています。

このような背景の中で注目されているのが通訳案内士の仕事です。
外国人観光客を案内する通訳案内士は、観光地の案内をしたり日本の文化や伝統について解説する仕事を担当します。
単純にガイドとしての役割だけでなく、旅行中のスケジュール管理を行ったり宿泊施設に予約を入れたりなどの仕事も担当します。
あくまでも民間という立場ですが、日本人を代表して外国人観光客と接することになるため民間の外交官的役割のある仕事だと言われています。

参考:http://careergarden.jp/tsuuyakuannaishi/naruniha/

通訳案内士になる方法

国家資格である通訳案内士は一年に一回だけ実施されている国家試験に合格しなければいけません。
受験資格は特に設定されていないので、基本的には誰でもチャレンジできる資格になります。
日本人だけでなく、外国人も受験できる資格になっています。
ただし、外国人観光客を相手にすることから語学力に堪能でなければ難しい資格になると考えられます。

試験の内容は筆記試験と口述試験が行われますので語学力がなければ合格を目指すことは難しいと考えられます。
語学力が堪能でも、通訳案内士としての仕事に必要な日本の文化や歴史、地理などに関連する知識についても必要になるため、幅広いスキルを取得しておかなければ合格できない難易度の高い試験になります。

難しい試験に合格して通訳案内士の資格を得ることができたら、登録を済ませてようやく通訳案内士を名乗って仕事に従事できる準備が整います。
仕事をする歳には旅行会社に就職する方もいますし、地元の観光協会などで外国人観光客の対応をしながら仕事に従事する方もいます。
就職をせずにフリーランスという立場で活躍している方もいるため、様々な方法で仕事ができます。

今後は更に外国人観光客が増えると予想されており、様々な国から来日すると考えられますが、公用語として多く使われている英語を話せる通訳案内士の力が必要になる場面が多くなると予想されるため、今後も更に多くの通訳案内士が誕生することが期待されています。
独自の知識を活かして他の通訳案内士にはない特色をアピールする方も増えています。