一味違う英語「観光英語検定」

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観光業界で重宝される資格

日本に訪れる外国人観光客は観光業界の中でも重要な存在と言えます。
楽しい旅の思い出を残してもらうためにも、日本らしいおもてなしの心でお出迎えをしてお見送りをするという心がけが大切ですが、言葉の壁を感じてなかなか思うようにおもてなしができなかったと嘆く声もよく聞かれます。
今後は観光業界でも高度な英会話スキルを持っている人材が求められると考えられます。

このような背景から、日常的な英会話スキルだけでなく、観光業界での専門用語や他の業界には存在していない独特な言い回しなど業務を円滑に進めるために必要とされる英語力を評価する資格として注目されるのが観光英語検定です。
一般的な英語と観光業界で使われる英語の大きな違いとは、接客を重視しているという点です。
お客様に対するおもてなしの心が込められた、丁寧で端正な英語を話すことが求められています。

参考:http://kanko.zgb.gr.jp/about/index.html

観光英語検定の概要

観光英語検定は3級から1級までのレベルが設定されています。
それぞれ英検3級から1級の到達レベルに該当しており、TOEICのスコアによっても到達レベルを判断することができます。
いずれの試験でも筆記とリスニングが実施されますので、幅広い英語力を持っていなければ合格を目指すことはできません。

3級では英語で記載されているパンフレットや時刻、世界各国や日本の観光名所や祭り、挨拶などを中心とした初歩的な日常会話レベルの英語力が評価されます。
最も簡単なレベルとされていますが、それなりに勉強をしていなければ合格を目指すことができません。

2級については予約関連や出入国に関する内容、機内放送など観光や旅行をする際に必要とされる実践的な日常会話レベルの内容が出題されます。
実際に観光業務を担当する際には活用することになると思われる内容から出題されるので、観光英語を仕事でも使いたいと考えている方は最低でも2級レベルを習得していなければいけません。

1級では2級よりも更に本格的な実務レベルの英語力が評価されます。
例えば状況に応じて適切な対応が求められるクレーム対応やホテルなどで使われている専門用語などが出題されます。
このレベルに達するまでには相当高い英語力を持っていなければ合格するのは難しいとされています。

3級と2級の合格率についてはほぼ同じで約50%の方が合格していますが、 1級についてはかなり合格率が低くてたったの2%程度しかありません。
平成27年に実施された1級の試験では受験者数が99名に対して合格者が2名しかいなかったことから、かなり難易度が高い試験になることがわかります。

受験資格は特に設定されていませんし、各級を併願することも可能です。
個々のレベルに応じて最適な級の合格を目指して頑張ることが大切です。