カタカナ英語特有の呼び方
日本人は海外の地名をカタカナ英語で呼んでいる場合が多いですが、実際の英語の呼び方とは異なる場合は戸惑う事もあるでしょう。
英会話の中でもカタカナ英語に慣れていると本当の英語で地名を聞いた時にわからなくなる場合もあるため、正しい呼び方を覚えておくことが大切です。
ここでは呼び方が異なる国名や地名の英語についてご紹介します。
イギリス
イギリスは略してUnited Kingdom更に略してUKとも呼ばれています。
イギリスという言葉が通用するのは日本国内だけの話で、海外ではUKなどと言わなければどこの国のことを言っているのか通用しません。
日本でイギリスと呼ばれるようになったのはイギリスを構成している地域のEnglandつまりイングランドが語源になっていると言われています。
ドイツ
日本ではドイツと呼んでいる国は正式にGermanyと言います。
全く関連性のなさそうな言葉に感じられますが、これはドイツの歩んできた歴史に背景があります。
現在のドイツは正式にドイツ連邦共和国という国名で、ドイツ語では略してDeutschlandと呼ばれています。
ドイッチュラントという発音になるため、ドイツという発音に近いと考えられますが、実は現在のドイツが誕生する前に存在していたドイツ国つまりDeutsches Reichが語源になっていると言われています。
ドイツ国が存在していた頃、日本ではドイチェスという読み方に当て字として独逸という文字を使っていたそうです。
この言葉をそのまま読んでドイツと呼ぶようになったまま、現在でも定着していると考えられます。
現在のドイッチュラントという言葉もドイツという言葉に近いことから親しみが持てる印象を受けます。
ワルシャワ
ポーランドの首都で、ワルシャワ条約でも有名な地名です。
英語で表記するとWarsawで、発音を聞いてみてもワルシャワというよりもワーソーと言っているように聞こえます。
英語圏の人に日本語特有のカタカナ英語でワルシャワと連呼しても伝わらない可能性もありますが、ポーランドではWarszawaという言葉でヴァルシャヴァという発音になることからカタカナ英語のワルシャワという言葉に近くなります。
恐らく現地ではワルシャワという発音でも通用する可能性もあるでしょう。
ウイーン
オーストラリアの首都として有名なウイーンも英語ではViennaと表記され、発音もヴィエナと聞こえるため、日本語のカタカナ英語では全く通じない可能性があります。
英語ではViennaですが、ドイツ語ではWien(ヴィーン)と呼ばれているため、日本語のウイーンに近い発音を言えるかもしれません。
ちなみに、ウイーンという地名の語源になったのはヴァインつまりワインがなまったものだという説やヴァイプつまり女性という意味がなまったものだという説もあります。